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生まれ変わりについて

私たちは死後も生き続けるのでしょうか?心霊現象や超常現象を科学的に解明しようと、1882年、ケンブリッジ大学の研究者たちを中心に、イギリスで心霊研究協会(SPR)が設立されました。勝五郎が亡くなって十数年経った頃です。

バージニア大学の象徴 ロタンダその後、この「死後生存問題」の研究は、アメリカのイアン・スティーブンソン博士の登場によって大きく飛躍していきます。

「ほんとうのお母さんのところへ行きたい」突然、幼い我が子にそう言われたら、どう思いますか?子どもが前世のことを話し始める時、よくある例だそうです。その平均年齢は2歳10カ月、2~3歳の頃、言葉が話せるようになるのとほぼ同時に別の家のことを言い始め、8歳頃に前世の記憶は消えていくことが多いといいます。

アメリカ・オクラホマ州のライアン君は、前世の家に帰りたいと泣いて何度も訴えるようになりました。困惑した母親は、警察官の夫の助言のもと、息子の言動を4年間記録し続けました。ある時ライアン君は前世の自分だとして、1930年代の白黒映画の写真にうつった一人を指差しました。

半年に渡る調査の結果、マーティ・マーティンという無名の俳優であることが判明、遺族への聞き取りなどから、ライアン君の発言がマーティ・マーティンと多くの点で一致しました。ハリウッドでタレント事務所を経営していた、サーフィンを眺めるのが好き、母親はくせ毛だった、結婚し養女のために犬を飼った、友人の俳優がタバコのCMに出演した、ネコが嫌い、ブルーベリーが大好きだった等々。「ロック」か「マウント」を含む住所に住んでいたという発言は、「ロックスバリー」に住んでいたことが確認され、知り合いにファイブ上院議員がいたという発言では、発音の似たアイブス上院議員と懇意にしていたこともわかったのです。

調査が可能だった68項目のうち54項目が前世の人物と一致したことになります。(記憶の混乱を防ぐため、子どもが前世の家族や関係者と会う前にリサーチを開始することが重要ですが、ライアン君のケースはそれを満たしています。)

バージニア大学医学部知覚研究室で生まれ変わりの事例が収められたキャビネットこの事例を調査したのが、「生まれ変わり」現象の研究で名高いバージニア大学、医学部知覚研究室です。

イアン・スティーブンソン博士が1967年に開設、約50年にわたり、前世の記憶を持つ子どもの事例を40カ国以上で精査し、2600を越えるデータを保有しています。その慎重な研究手法は一流医学誌でも高く評価され、過去生の人物が特定できた事例は72.9%にのぼります。インド、スリランカ、タイ、ビルマ(ミャンマー)など、仏教やヒンドゥー教の国が多いのですが、トルコ、ナイジェリア、レバノン、アメリカ、カナダでも各々20例以上の報告があります。 ライアン君のように、偶然では説明しきれないほど過去の事実と一致した事例は世界中から44例報告されています。(子どもの前世の証言と、調査による過去の事実が25項目以上一致)

前世の記憶を持つ子どもには、下記のような特徴が頻出するといいます。

  • 1.前世で殺されたなど非業の死を遂げている子供が67.4%と圧倒的に多い。
  • 2.男児が62.5%と多い。
  • 3.前世の人物が、生前に生まれ変わりの予言をする。生まれ変わる場所や母親を特定することもある。
  • 4.母親となる女性やその家族の夢に生まれ変わる人物が登場する。生まれ変わりたいという希望を伝える場合もある。
  • 5.生まれた子どもの体に、前世の人物の傷痕やあざとよく似た母斑や欠損が先天的に現れる。
  • 6.子どもは、生後2、3歳頃から前世の記憶らしきものを話し始めるとともに、前世の人物の関係者や物品を見分ける。
  • 7.前世の人物に特徴的に見られた行動や癖等を示す。

5.の実例として

後頭部にひどい変形があるトルコの子どもは、頭の後ろをシャベルで殴打され亡くなった記憶があり、前世の人物の検死報告書でもそれが確認されています。

前世で頭を銃で撃たれた記憶がある男の子は、小さな丸いあざが後頭部に、大きく歪なあざが額にありました。前世の人物が特定されると、後頭部から銃で撃たれて亡くなったことがわかりました。2か所の銃創、すなわち後頭部の射入口と額の射出口の傷が、男の子のあざと明確に一致しました。

こういった事例は、スティーブンソン博士の2000ページを超える大著『生まれ変わりと生物学―母斑と先天性欠損症の原因への寄与』(Reincarnation and Biology: A Contribution to the Etiology of Birthmarks and Birth Defects)に200以上紹介されています。

「生まれ変わり」現象は、実験のように同じ条件で再現することができません。
しかし、スティーブン博士の後を継いだジム・タッカー博士は、著作『転生した子どもたち』(LIFE BEFORE LIFE)に「私たちが集めた事例は、意識が、少なくとも一部の状況では死後にも存続することを示す証拠になる」と記し、また次のようにも述べています。

「これらの事例を研究していく中で、我々は確信していきました。この世界には単なる物理法則を超えるものがあるのだと。そして物理世界とは別の空間に"意識"の要素が存在するのだと。意識は単に脳に植え付けられたものではないのです。おそらく宇宙全般を見る際に、全く別の理解が必要になってくるでしょう」。

 

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